パッケージ2000円で、PS3とPS4両方で遊べちゃう、このゲーム。
いわゆる洋ゲーではあるが、随所に古き良きJRPGへのリスペクトが感じられて、丁寧な作りに関心すら覚えるレベル。
戦闘はシンボルエンカントで発生、素早さによってゲージのスピードが変わり、ウェイトゲージが溜まると行動入力、キャストゲージが溜まると発動、といった感じである。なんだかグランディア2に似てるけど、開発者自身パクったって言ってたから問題ないね!
敵も味方も、キャストゲージが溜まる前に攻撃されると、行動がキャンセルされてゲージも後退してしまう。このため、スピードを見極めた戦い方が非常に重要になってくる。技によってキャストゲージの速度は違うため、うまく使い分けられれば、敵に何の行動もさせず完封することも可能!こういうのがあると、雑魚戦でも飽きが来なくていいのよね。
また、戦闘中に右スティックでホタルを操作して、敵のゲージ速度を低下させたり、味方のHPを回復させたりできる。RPGの戦闘で最も退屈な時間である”ただゲージを眺めている時間”なんて、このゲームには存在しないのだ!なんと素晴らしいシステムか!
初回ハードでクリアしたけど、戦闘の難易度はそこそこ高かった。でも、きちんと考えて戦えばレベル上げの必要なくクリアまで行ける絶妙なバランスに仕上がっている。
旅の途中、結構な数の仲間ができるが、防御力を上げられるキャラ、素早さを上げられるキャラ、とにかく素早いキャラ、魔法が使えるキャラ…と、細かく役割分担がされている
にも関わらず、戦闘は2人パーティで行われるため、どのタイミングで仲間を変えるか、誰を使うべきか、といった戦略も重要になってくる。
レベルが上がるとスキルポイントが貰えて、自由な順番でスキルを取得していけるから、パーティのバランスを見ながら成長させていくのが結構楽しい。
最初は3人パーティが良いと思っていたけど、プレイすると、この2人パーティが絶妙な戦闘バランスを生み出しているのだとわかる、ホントに。
レベルがサクサク上がるのも良い。レベルが上がると全回復するんだけど、かなりの速度でレベルが上がっていくから、戦闘後にアイテムを使って回復とか面倒なことをしなくて済む、有り難い。
他に、フィールドのいたる所にホタルがいて、そのホタルを順番通りに触るとHPとMPが回復できるんだけど、このギミックのおかげで、フィールド探索なんかもちょっと楽しい。
移動のスピードも滅茶苦茶早いし、マップを開けば好きなエリアに移動できるから、サブイベント消化なんかも面倒じゃない。
戦闘で全滅しても、ちょっと前からすぐにリトライできる。あらゆるストレス要素が廃されてて素晴らしい。
グラフィックは、今の時代で言ったらあまり綺麗とは言えないのかもしれないが、絵本のようなこのグラフィックが世界観に非常にマッチしていて魅入る。
音楽は非常にイイ、壮大でどこかもの悲しい、綺麗な曲ばかり。ついAmazonで買っちゃったぐらい良い。
シナリオは単純なものだけど、ほっこりするようなシーンとか、燃えるシーンもある。少女が主人公のゲームならこれでいい。いや、これがいい。グラフィック、BGM、シナリオ、世界観、全てがマッチしていて調和が取れてる。
ただ一つ、たまに何しゃべってんのか分かんない時がある、たぶん詩的な言い回しが多くて翻訳に手こずったんだと思うけど、ちょっとだけ気になる。
あと、フィールドで回復魔法が使えないのがちょっと気になったかな、使えても良いと思うけど。
文句付けるところなんて、これ以上ないです。はい。
プラチナは無いけど、トロフィーも簡単に取れるし、かなりの良ゲーだと言って良いこのゲーム。
こういうRPGすら海外から出ちゃうなんて、和ゲーの衰退を表しているようで、なんだかお兄さん悲しいよ…。
プレイ時間 17時間
グラフィック ★★★
音楽 ★★★★
内容 ★★★★
難易度 ★★
トロフィー難易度 ★
総評 ★★★★
フィールド画面、美しい |
ちょっとしたパズル要素なんかも |
戦闘画面、コマンド入力中は時が止まるよ |
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